木魚倍 糸の巻き直し

写真に写っているのは「倍(バイ)」といって、木魚を叩くためのものです。

先日、写真の「倍」の「糸の巻き直し」のご依頼をいただきました。よろこんでお受けしたのですが・・・

この「倍」、全体像が写っていませんが特殊な「倍」でして、今はもう亡くなっているのか引退されてしまったのかというくらいのご高齢の長野の匠が作った「倍」だそうで、糸の巻き方が個性的であり・・・今の「倍」を扱う方々では、まったく糸が巻けない代物だということが後になってわかりました。

「糸巻き」なんて簡単な作業だと思っていた私どもの不覚でした。

一般的に出回っている「倍」ならお手軽な価格で巻き直しもできるのですが。。。

大変、申し訳なかったのですがご依頼主にはご理解を賜り、そのまま返却させていただきました。

昨今、仏具の職人も高齢化や後継者不足などで大変なのです。そのことを今回の「倍」の件で、改めて思い知らされました。
もう後継者も居なく、修理できないものもあるのだということを。

「糸の巻き直し」という簡単そうな作業を通じて、この業界の問題を突き付けられたような、いい勉強になりました。

 木魚倍 糸の巻き直し