屋台彫刻とは何?基本構造や特徴、製作方法、修復に関して解説します

屋台彫刻とは何?

お祭り行事で使用される屋台彫刻は、日本の伝統文化を表現する代表的なものです。しかし、改めて屋台彫刻について考えてみると、どのような構造をしているのか、どのような製作方法なのか、修理やメンテナンスはどうしているのかなど、知らないことが多いものです。
そこでこの記事では、屋台彫刻の基本的な構造や特徴、製作や修復に関して解説します。

屋台彫刻とは

屋台彫刻とは

日本では山車や屋台を使ったお祭り行事が各地で行われており、昔から伝承されています。この伝承は日本の伝統文化であり、作りものや装飾、出しものなどのさまざまなアレンジが加えられて、各地の祭りを特徴づけています。屋台彫刻は巨大な彫刻品であるにも関わらず、非常に精巧な彫刻となっているものが多く、専門技術をもった職人だからこそ製作可能なものとなっています。

屋台の基本的構造

屋台はそれぞれ、さまざまな構造をしています。ここでは後述する、日本で最も代表的な屋台である栃木県鹿沼市の鹿沼屋台を例にとって、構造を解説します。まず、屋台の大きさは横1m80cm、奥行き3m60cm、高さ4m程度であり、その重さは2tを越えます。大きいものでは2.8tに至るものもあります。その構造としては、車輪となる四輪は内車形式と呼ばれる形式で付け、台輪に八本柱というものを立てつけます。そこへ内部に踊り場と内室がある、唐破風の屋根が載っています。

屋台の特徴

栃木県の鹿沼市の鹿沼屋台では、すべてが木彫りの彫刻によって装飾されていることが特徴になります。具体的には竜、菊、葡萄、栗鼠(りす)、鷲、猿などを題材としたデザインが施されています。このような題材は依頼する人たちの意向に沿いながら、ほかの町にある屋台や屋台の大きさを考慮したうえで決定されます。屋台にはさまざまな構造や装飾があり、金属の装飾を用いているものもあります。その違いが屋台それぞれの個性でもあり、見る方を楽しませています。

鹿沼の屋台

栃木県の鹿沼市は屋台で有名です。1780年ごろに屋根付きの移動できる舞台として、はじめての屋台が製作されました。その後、1787年頃に入ると屋台にさまざまな装飾が施され、屋台のなかに囃子方が入り、一部に彩色彫刻で飾られた黒漆の屋台がみられはじめます。1800年からはさらに盛大となっていき、現在の屋台の原型となっています。鹿沼の屋台は彫刻屋台とよばれています。実際に200年以上現存する屋台が数多く存在しており、鹿沼の祭りはそれらを見ることができる大変貴重なものとなっています。

屋台彫刻の製作・修復について

屋台の製作

屋台彫刻はそのすべてをひとつひとつ、職人が彫刻していきます。具体的な工程としては、次のようになります。まず、電話や面接等を行い、どのような屋台を製作したいかというイメージ共有をします。そのうえで見積もりが立ち、実際に製作するかを検討します。

次に、材木をケヤキや松、杉等のなかから色や年輪といった特徴を考慮しながら、どのような彫刻をすれば美しい見た目になるのかを計算し、選定していきます。その後、絵図を作成し、個々の木地や金具を作成し、彫刻を施していきます。具体的には、糸鋸やドリルを使用して、不要箇所を落としながら輪郭を作り上げ、荒たたきと小彫りという作業を行って荒掘りを行い、仕上げ作業を行っていきます。仕上げ作業では塗料や漆等を用いて下地塗りを行い、そこから彩色や箔押しといったそれぞれに必要な工程を行っていきます。

最後に、このようにして製作されたものを組み合わせていくことによって屋台彫刻が出来上がります。なお、屋台彫刻を手掛ける際にはすべての工程を一貫して職人たちが担うため、屋台として見ごたえ十分で高い耐久性のある仕上がりになります。また、屋台に使用する材木はいくつもの材木から見極めて厳選したものを使用するために、その後の仕上がりにもよいものになっていきます。

屋台の修復

屋台は過酷な環境で長期間にわたって使用されるため、その修復(メンテナンス)が必要になります。たとえば、荒れた道を走行するための車輪はトラブルを起こし、屋台同士がぶつかるようなお祭りでは表層にある装飾の破損が生じます。具体的な屋台の修復内容としては、屋台を解体しての彫刻の修理や彩色、剥げてしまった漆の修復や塗りなおし、刺繍幕の縫い直し、車輪の取り換えや締め直しが挙げられます。このとき、日々のメンテナンスを行うことで実際に破損するリスクを軽減させ、結果的に経費を削減できる可能性もあります。

まとめ

この記事では、日本の伝統的なお祭りでよく見かける屋台彫刻について、構造や特徴、製作方法や修復について解説しました。

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