山号額や神額を修復する際に気をつけることとは?

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山号額とはお寺の看板を指す、古くから伝わる伝統ある品物です。古いお寺になれば、山号額に書かれている字の重みが深く、そのお寺を象徴するものとなっています。このような山号額や神額が、時折改修工事によって修復作業をおこない一新されることがあります。このような修復にはどのような手間がかかっているのでしょうか。

また、なぜ修復する必要があるのでしょうか。このページでは山号額や、神額の修復に関する情報を紹介します。

山号額とは

山号額は一体何を指すのかよくわからないという方もいるでしょう。簡単にいえばお寺の看板です。どのお寺の入り口にも必ず名前があります。その看板の名前を山号額と呼びます。どの山号額も古来より伝わる伝統的な額で、お寺の歴史が古ければ古いほど趣があります。

山号額はお寺の顔ともいえるので、お寺を修復しても山号額は元のまま使用するというケースもあるほど、伝統的で大切な存在であることを覚えておくとよいでしょう。

基本的に一度購入したらデザインは同じ

山号額は、一度デザインが決まると同じデザインのまま使い続けることになります。修復工事をしても同じ書体のままを維持し、デザインが大きく変更されることがあります。山号額は基本的に1から再び作り直すことはないものと認識しておくとよいでしょう。

経年劣化による悪影響

しかし、伝統的な山号額や神額でも、どうしてももう一度作り直さなければならない場合があります。その主な原因が経年劣化です。山号額は主に外に設置されていることが多いため、雨風にさらされてしまうことになります。その結果、伝統的にお寺になるほど山号額は劣化が進み、場合によっては修復をおこなう必要があります。

お寺によっては修復しない状態で放置しているケースもありますが、あまりに酷い状態のまま放置されていると修復せざるを得ないということもあります。それでは、どのようなタイミングで修復を検討するのでしょうか。

文字が読めない

山号額の文字がつぶれてしまい、読めない状態になっていると修復をする場合があります。修復をするといっても、新しく作り直すのではなく、新たに彫り直して見える状態にするといった修復が考えられます。古すぎる山号額は、文字が読めなくなったタイミングで修復すると覚えておきましょう。

腐敗が進んでいる

雨風にさらされて腐敗が進んでいることもあります。特に海が近くにある地域のお寺では、通常の山号額よりも劣化スピードが早く、場合によっては修復をしても元の状態に戻らないこともあります。このような場合は元の山号額をうまく取り入れて、山号額を修復し直すこともあります。どのような修復になるのかは山号額を修復するプロに相談するようにしましょう。

見栄えが悪い

山号額はお寺の顔となるものなので、場合によってはお寺とのバランスが悪く見栄えを一新するために修復をし直すこともあります。このような場合は山号額を1から作り直すのではなく、漆や色直しをすることで、建立当時の色を再現することもあります。

建立当時の色味がわかる場合は、当時の写真を見せることで簡単に修復作業をおこなえます。しかし、建立当時の色味がわからないと、職人の判断によって色直しがおこなわれます。職人は本堂との調和をとりながら山号額の塗り直しをおこなうことを認識しておきましょう。

修復依頼をする際に気をつけること

ここからは、お寺を所有している方向けに、山号額を修復する際に気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。修復する際は、必ず次の点に意識して業者と相談するようにしましょう。

専門業者に依頼をする

山号額を修復する際は、必ず専門業者に依頼をしましょう。色を塗りなおす、彫り直せば素人でも簡単にできるというものではありません。専門の職人さんによって手順を追って修復作業をおこなうことになるので、必ず専門業者に相談をするようにしましょう。

山号額を扱う業者がわからない場合は、仏具店を扱うお店や知り合いの住職を経由して山号額を修復する業者を探すようにしましょう。

修復作業には時間がかかる場合がある

山号額はシンプルなデザインに見えて構造が複雑です。特に文字を再現する場合では、字を彫り直す作業で時間が必要になることもあります。腐敗が進んでいない山号額であれば作業はすぐに完了しますが、腐敗が進んでいる山号額は元の山号額を傷つけないように慎重な作業が必要になるので、修復までに時間がかかることが予想されます。

修復期間が長くなればなるほど予算も高くなるので、依頼する前に必ずどの程度の価格になるのかを確認しておきましょう。

修復をしても完全に元に戻すことは難しい

どのような山号額でも完全に戻すことは難しいといえます。修復はあくまで山号額を長持ちさせるために必要なことであって、新品同様になるわけではないと認識しておきましょう。

まとめ

山号額は、お寺の顔を象徴する大切な看板です。依頼をする際は、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。「清和佛具株式会社」では、さまざまな山号額の製作、修復をおこなっております。山号額が古くなり修復しようと検討している住職関係の方は、ぜひ当店にご相談ください。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。