天蓋はどのように製作される?〜知られざる佛具の製造過程〜

天蓋はどのように製作される?

大きなお寺に訪れると、頭上に巨大なきれいで豪華な装飾をみたことがある方もいるのではないでしょうか。あの名前は、天蓋といいます。

古いお寺では天蓋を新しく製作する、または修復をすることもあります。実際にどのようにして製造しているのかわからないという方もいるのではないでしょうか。本記事では、仏具で欠かせない天蓋の製作過程をご紹介します。

天蓋はなぜきらびやかな装飾なのか

天蓋を観察すると、きらびやかで豪華な装飾がなされていることが多く、どうしてあんなにも派手なのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。天蓋の派手な装飾にもきちんとした意味があります。

天蓋は尊く素晴らしい徳を表現するものであり、豪華で美しければ美しいほど天蓋の下におられる仏様は徳が深く偉大であるといわれています。そのため、大きなお寺になればなるほど豪華な装飾にする傾向があるのです。

また、天蓋には「天蓋を目にした人が、周りの人から自然と蓋を差し掛けてもらうような人になってほしい」という願いも込められています。

天蓋を製作するまでの流れ

仏様の徳を高めるために求められる天蓋が、実際に製作するまでにどのような過程で作られていくのかを簡単に紹介していきましょう。

木地製作

まずは注文に合わせて天蓋の土台となる木地製作をおこないます。製作は専用の職人が手がけます。このときに、依頼したものに合わせた天蓋に仕上げられるよう、職人は計算をして作り上げていきます。機械に頼らず手作りで仕上げていくため、木地製作だけでもかなりの期間を要することもあります。

漆塗

土台が完成したところで、天蓋の色のベースとなる漆塗を施していきます。こちらも専用の職人が漆塗りを担当します。何度も塗り重ねることで、深い味わいの色味に仕上げていけます。

彩色

漆塗りをおこないベースが完成したところで、彩色をおこないます。彩色は漆塗り職人とは違う専用の職人が彩色をおこないます。彩色は天蓋の鮮やかな色味を決めるための大切な作業になるため、職人のスキルも問われることになります。

金箔押等

彩色をして完成となるわけではありません。天蓋をさらに美しいものに仕上げるために、金箔押等の作業をおこないます。この作業をおこなうことにより、天蓋を美しいものへと仕上げ、見た人が見とれてしまうような仕上がりを目指します。

金具取り付け

天蓋が完成したところで、いよいよ取り付け作業です。金具取り付けは細心の注意を払い、取り付け作業をおこないます。小さいものであればすぐに取り付けることが可能ですが、有名な本堂の天蓋の場合、1日がかりで取り付けることもあります。

金具を取り付けて天井に吊るして、はじめて天蓋が完成します。完成するまでにかなりの期間を要するのは、さまざまな職人の手を通して作られるためです。天蓋は仏具を扱う職人達による集大成の作品であるといえるでしょう。

天蓋製作を依頼する際は

お寺を保有している住職の方には、天蓋のきらびやかな色が失われ、新しくしようと検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、定期的に交換するのではなく何十年、何百年に1度交換するものなので、初めて依頼する方もいることでしょう。初めて依頼をする際は、次の点に気をつけて依頼をしましょう。

知り合いのお寺さんに相談

天蓋製作は専門的な技術が必要になるので、腕に自信のある職人に依頼をする必要があります。知り合いにそのような職人が見つからなければ、知り合いのお寺さんに相談して、紹介してもらうようにしましょう。

仏具店に相談

依頼する職人が見つからない場合は、仏具を扱うお店に相談し製作してもらえないかを確認しましょう。さまざまな仏具を扱うお店によっては、天蓋職人との関わりがあり製作が可能ということもあります。

業者に依頼をすることで、天蓋の製作価格をある程度調整できるだけでなく、納期などの調整もお店が代わりにおこなってもらえます。時間があまり確保できない方は、仏具店に依頼するようにしましょう。

修復依頼をする際は

製作ではなく、修復依頼をする場合でも手順は同じです。しかし、1点だけ違うこともあります。まずは過去の実績を必ず精査するようにしましょう。製作と修復では作業内容が大きく異なります。

修復経験が浅い業者に依頼をすると、完成度の低い製品になってしまう恐れだけでなく、場合によっては修復前の天窓が新たな傷がついて戻ってくる可能性もあります。依頼をする際はどのような業者に依頼をするか慎重に検討しましょう。

まとめ

天蓋製作、修理を検討している住職の方、お寺を管理している方は「清和佛具株式会社」にご相談ください。お客様のご要望に合わせた納得できる天蓋をご提案させていただきます。みなさまからのご依頼を心よりお待ちしております。