仏像を未来へと継承していくための正しいお手入れ方法

仏像を未来へと継承

寺院・寺社で必ずといっていいほど拝見することのできる仏像は代々継承されているものが多く、非常に大切に扱われてきました。数百年、数千年という歴史を今も歩んでいる仏像が、たくさんの国と地域に祀られているのです。

古い歴史を感じさせる魅力がある一方で、将来へ続くこれから先の未来のためには正しいお手入れが重要となります。仏像をお手入れして綺麗なお姿にすることが、現在の私たちの使命でもあるのです。

仏像のお手入れとは

仏像などのお手入れについては基本、年末の大掃除やお祭りの際の行事として年に一度のみ行うことも少なくありません。ですが仏像は年月を重ねるほど重厚感のある風合いを生み出すとともに、黒ずみや傷みも増えてしまうのです。そのため、仏像は日々の正しいお手入れがとても大切であり、重要になってきます。

では、詳しいお手入れ方法について、一体どのように行うのが良いのでしょうか。参拝やお祓いにいらっしゃる方々が厳かな時を過ごし、さらには気持ちよくお帰り頂けるよう、日頃からホコリや香炉の灰などを綺麗に掃除することはもちろん、詳しいお手入れの内容を確認していきます。

仏像の正しいお手入れ

お手入れを始めていく前に、まずは仏様に手を合わせて挨拶を行います。その後、仏具などを移動させるところからお手入れはスタートです。動かすことの出来ないものについては、無理に触れる必要はありません。壊してしまわぬよう注意して取り扱いましょう。また、仏具の落下などにも気をつけてください。

用意するものは4つあります。
・布手袋
・毛先の柔らかな筆
・乾いた布
・エアダスター
この4つの道具を使って正しいお手入れをしていきます。

はじめに布手袋は装着し、指紋や皮脂などが付いてしまわないようにしましょう。濡れていたり汚れていたりする状態ではなく、清潔にしてから装着していきます。

そして、仏像に装飾された部分や繊細で細かな部分などのホコリを取るために、筆を使って掃っていきましょう。エアダスターは、強い風を吹きかける道具です。手の届かない部分や筆では難しい掃除に際に使用します。仏像に触れることなくホコリを落とすことが出来るため、仏像のような歴史や価値のあるもののお手入れの際はとても役に立ちます。細かな作業が終わると、乾いた布で全体を拭き上げていきますが、出来るだけ柔らかな布を使うようにしましょう。

大変ではあるこのお手入れの作業も、状態を維持することでこの先何十年、何百年とまた大切することができます。

仏像のお手入れの頻度

奈良の大仏様のように巨像の場合、恒例行事として毎年僧侶や関係者がおよそ120名で行います。大きさや規模にもよってお手入れの頻度は変わってくるとは思いますが、手をかけて仏像を綺麗にしていくことこそが、人々の思いも大切にすることへと繋がっていくのです。

仏像の間違えたお手入れの方法

使われる材質などによってお手入れの方法は変わっていきます。傷みが激しいからといって水拭きや力を入れて磨いてしまうと、カビやシミ、破損の原因にもなりかねません。ほかにも塗装に影響してしまう恐れがあるため乾いた布を使うようにしましょう。金箔や漆(うるし)などの材質で作られている仏像についても、汚れや錆には慎重におこなうよう心掛けホコリを取っていきます。

特に漆(うるし)塗りされた部分については、特に水に弱いため注意が必要です。仏像は時代によって使われる素材が異なるため、お手入れをする際は自己判断でおこなわず専門の会社に相談してみましょう。

仏像の保管方法

表立っていない仏像についても、お手入れは必要なものです。保管の方法も正しくすることで、傷みも抑えることができます。

保管されている仏像もホコリなどを、乾いた布で掃き取ったあと、正しい保管をしていきます。直射日光の当たりやすい場所や、湿度の高い場所、気温差の激しい場所の保管は避けるようにしましょう。

特に木材は、湿度に弱いためカビの発生を起こしかねません。一方、乾燥した空間に保管した場合には、ひび割れや変形を起こすこともあります。そのため、常に一定の温度と湿度が保たれていることが大切です。

破損が原因で表から姿を消してしまう仏像についても、基本的に修理や修繕などが可能ですので、無理な修復作業なども控えるようにしてください。

まとめ

仏像は作られた時代や地域によっても大きく特徴や印象が全く違います。一つとして同じものはなく、奥深くその分先人たちの詰まったものとなっているのです。仏像を代々受け継ぐことは、簡単なことではありません。しかし日本のあるべき姿の一つとして、この先の将来も先人たちの想いとともに受け継いでいかなければなりません。そのためにも、お手入れには一層愛情を込めて行うことも非常に大切です。
まだお手入れが思うように出来ていらっしゃらない場合にも、「清和佛具株式会社」では相談なども受け付けております。お気軽に清和佛具へお問い合わせください。