仏像は全部で4種類、それぞれの仏像の役割やおもな仏像を紹介

仏像の役割やおもな仏像を紹介

盆や正月に寺にお参りに行ったり、仏像展などに訪れたりするといろいろな大きさや表情の仏像を見かけます。国内には数千の仏像が存在しており、種類もさまざまです。

今回の記事では、仏像の種類と役割についてわかりやすくまとめました。さらに、仏像の簡単な見分け方についても紹介します。仏像に興味のある人や仏像について詳しく知りたいという方は一読してください。

もともと仏像は1種類だった

世界で最初の仏像は紀元1世紀ごろに誕生しています。最初の仏像のモデルは、仏教の祖である釈迦です。釈迦が亡くなってから500年後に作られました。

その後、大衆の間で、悟りを開いて修行している菩薩は釈迦のほかにたくさんいると考えられるようになり、さまざまな種類の仏像が誕生しました。加えて、ヒンズー教などの別の宗教が組み合わさったオリジナルの仏像も存在するようになり、現在に至っています。

仏像の種類と役割

仏像は大きく分けて4種類です。それぞれの仏像には役割を持っています。

如来

如来とは、悟りを得て真理に到達した人のことを表しています。サンスクリット語では、「真理から来たもの」という意味を持っています。

如来は悟りを開いた象徴なので、基本的には飾りなどがないシンプルな作りになっています。例外として、太陽を仏にした「大日如来」については、冠が付いています。如来の頭の頂上には盛り上がりがあり、髪型については、「螺髪」と呼ぶ丸い粒が渦巻状に並んでいます。

おもな如来は以下のとおりです。

  • 釈迦如来 仏教の祖である釈迦をモデルとした如来像
  • 薬師如来 病気を治して衣食住を持たす役割がある
  • 大日如来 太陽を仏とした如来像、真言宗の本尊
  • 阿弥陀如来 極楽浄土において、死者を案内する役割を持っている

菩薩

菩薩とは、如来になる前の状態のことです。悟りを得るために修行をしている釈迦がモデルとなっています。如来とは異なり、菩薩にはさまざまな装飾品を施しています。釈迦はインドの王子だったので、菩薩像にも首飾りや冠、イヤリングなどを身に着けており、髪は高く結い上げています。

菩薩は、如来の意思に沿ってさまざまな姿に変身して人々を救う役割を持っています。また、如来像の脇を固める脇侍としての役割もあります。

おもな菩薩は以下のとおりです。

  • 文殊菩薩 知恵の仏、「三人いれば文殊の知恵」の言葉のモデル
  • 弥勒菩薩 遠い将来に如来になることを約束された菩薩
  • 地蔵菩薩 「お地蔵様」とも呼ばれている菩薩
  • 千手観音 11の顔と千手を用いて人々を救う菩薩

明王

明王は、如来が姿を変えて人々を救っている姿がモチーフです。道を誤ったものを正すため、怒った表情をしており、髪は逆立っています。

明王は、如来や菩薩とは異なり、武器を所持や手や足の数が異なるといった特徴があります。これは、明王が古代インドのヒンズー教に結びついていることが大きな理由です。また、如来や菩薩は蓮台に座していますが、明王は岩などの上に立っています。

おもな明王は以下のとおりです。

  • 不動明王 心を鬼にして働く姿をしている仏、大日如来の化身
  • 降三世明王 煩悩を打ち砕くことができる仏、3つの顔に8本の腕がある
  • 愛染明王 人々の持つ愛欲を悟りへのエネルギーに変える力を体現した明王
  • 軍茶利明王 敵を降伏させて物事を成就させる意味を持った明王

天は、ひとことでいうと神です。インドではバラモン教が信仰されており多くの神々が存在していました。天は、神々が仏教に取り入れられて守護神になった状態のことです。天の中には、自然現象を神格化したものや半獣半身のものもあります。

おもな天は以下のとおりです。

  • 四天王 如来たちがいる須弥山を守るガードマン
  • 毘沙門天 仏の教えを信じることで恵みをえることができる現世利益の仏
  • 帝釈天 雷を神格化した仏、前身は最強神であるインドラ
  • 吉祥天 毘沙門天の妻、幸福や美などをもたらす

そのほかの仏像

日本には、上記の仏像のほかにもさまざまな仏像があります。仏教では、それらの仏像を「垂迹」と呼んでいます。

有名な垂迹として、羅漢があります。羅漢とは阿羅漢のことで、仏教の最高の悟りを得た聖者のことです。これ以上に学ぶ必要にない人に与える称号であり、「無学位」と呼ぶこともあります。おもな仏像として、十六羅漢や十八羅漢、五百羅漢などがあります。

別の垂迹として、閻魔王があります。閻魔王は地獄や極楽の主です。もともとはヒンズー教の神でしたが、仏教にも取り入れています。

まとめ

国内にはさまざまな仏像が存在しますが、大きく分けると4種類です。「如来」、「菩薩」、「明王」、「天」の4種類で、それぞれには役割を持っています。また、上記の4種類に属さない仏像もあり、「垂迹」と呼ばれています。

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