後世へと続く、歴史と文化を知ることの出来る仏像の魅力

仏像の魅力

一口に仏像といっても、どのような歴史や姿が描かれているのかを知ることは奥深い魅力があります。歴史ある仏像の大切さに触れることで、一層先人たちの想いや現代への継承へと繋がっていくのです。仏像は歴史が古く、決して一言では語ることの出来ないヒストリーがあります。

釈迦への想いが仏像へ

そもそも仏教の信仰対象である仏の姿を表したものこそが仏像の姿です。そんな仏教を開いたとされるのが、釈迦と呼ばれる北インドの男性です。

釈迦は紀元前5世紀前後に、カピラ城で国王スッドーダラ王の長子として生まれました。専用の宮殿・牧師・衣装など与えられ、不自由のない暮らしをしていたとされています。その後、ヤシャーダラーと結婚をし、一人の息子をもうけることになるのです。

しかしその後の人生の中で、病人に会い、死者に会い、生きることへの苦しみを感じるようになった釈迦は出家の道へ進み数年の苦行をおこなったものの、あまりにも極端であるため放棄することとなりました。体力が回復した35歳の釈迦は瞑想に入り、ついに悟りを開き仏陀(ブッタ)へとなるのです。その後、80歳で入滅しました。

入滅したのち、仏弟子や信者たちによって仏教が広がりはじめました。その後およそ500年もの時を経た1世紀ごろから、ガンダーラで仏像の彫刻がはじめられたと言われています。その頃、仏教徒の間では、釈迦への意が一層強まっていたため、釈迦の仏像が作られるようになったと考えられているのです。

仏像をつくるのは何故なのか

仏像の種類や作られた時代によっても違いはありますが、仏像をつくられるということには意味があります。人々の思いや願いを具現化したものであると同時に、仏教の教えを体現化した存在であるのです。

仏像にはたくさんの種類が存在

現在ではたくさんの仏像が世界中にあります。仏像の種類は大きく分けて4つあり、段階によって仏像は形が異なるのです。

・如来(にょらい)

仏像の中でも一番上の段階に居るのが如来像です。お釈迦様が悟りを開いた後の姿を現した仏像で、装飾品などは一切身に着けておらず質素な印象が見てとれます。くるくるとした髪型も特徴的で、螺髪(らほつ)と呼ばれるスタイルです。頭頂部にある丸く盛り上がっているのが肉髻(にっけい)という、髪の毛を束ねたもので悟りの証とも言われています。如来像は特徴が多く見わけも付きやすい仏像です。

・菩薩(ぼさつ)

如来の下である菩薩は、宝石などで飾られた冠をかぶっているのが特徴です。丸まった白い毛の白毫(びゃくごう)が額の中心にあり、右回りに縮れた極細い白毛で、白毫が光明を放ち三千世界を照らすとされています。ネックレスやブレスレットなどの装飾品も付けており、お釈迦様が貴族の皇子だったことをモデルにした仏像です。

・明王(みょうおう)

明王の特徴はなんといっても、憤怒層(ふんぬそう)といわれる怒ったお顔です。人を叱りつけてでも諭し、煩悩から救い上げる役割があるためこのような厳しい表情をしています。厳しく人々を導くために顔や手足の数が多い明王の仏像もあるのです。

・天部(てんぶ)

天部は仏教世界の天界に住み、仏様を守る守護神のことです。天部の女神は優しい表情をしているのに対し、男神は憤怒(ふんぬ)の表情をしていることが多くみられます。天部の神様にはたくさんの分類があり、これらは現在の仏閣では天の仏像が群像としてよくみられているものです。

最も有名なものでは「四天王」ではないでしょうか。東方を護る持国天、南方を護る増長天、西方を護る広目天、北方を護る多聞天の4つからなります。生前に釈迦の教えを受け、釈迦がなくなった後に仏法を守護するように託されたといわれる神様なのです。

仏像が日本に渡った歴史

インドから伝わった仏教は、いずれ日本にも浸透し仏教の力を使って国家の安泰をはかっていたとされます。飛鳥時代には仏像のほか法隆寺の建設などがはじまり、ここから日本での仏像の歴史も大きくなっていきました。

法隆寺の救世観音像や釈迦三尊像、中宮寺の菩薩半跏像など今では国宝として大切に保存されているものも多くあります。

ちなみに日本最古の仏像は、奈良県にある飛鳥寺です。釈迦如来座像は銅像でつくられており、国の重要文化財にも指定されています。飛鳥寺そのもの自体も日本で最初に創られた創建だけあって、歴史を存分に味わうことの出来る雰囲気となっています。

まとめ

古い歴史の中で、今もなお繊細で魅力的な形を保つ仏像がたくさんあるということは驚くべき彫刻技術があるからだとも考えられます。そして現在を生きるものの使命として、維持・継承をしていかなくてはなりません。歴史があるように、仏像を通し人々が生きた証がそこにはあります。

これからの時代とともに、今ある仏像を守りつづけるためにも「清和佛具株式会社」では誠心誠意、心を込めて対応させていただきます。お困りの際はお気軽にご相談ください。