段盛など修理(徳島県・真言宗寺院さま)

この仏具は、「段盛」と言ってお供え物などを載せるものです。
先般、徳島県の真言宗寺院さまから修理の依頼を賜りました。
「段盛」などの割合小さな仏具類は、正直「新品」を購入していただいた方が価格的にはお値打ちなのですが、
長らく使ってこられ、先人たちの思いが残っているということで、「修理」という選択を寺院さまはされました。

私どもも仏具の大きい小さいは関係なく「先人たちの想い」というものを大切にしたいと日々考えております。

いろいろな所へお見積りにお伺いすることがありますが、出来るだけ「修理・修復」をお勧めしております。
遠い昔に寄進などをされた施主さまの想いも大切にしたいからです。
また、現代の新品の品より、いい材料を使っていたり、細工が細かかったりということも多々あり、
「文化」を継承していくという私どもの理念とも重なってまいります。

この「段盛」も木地の修理が終わり、現在うるしを塗る作業に入っております。塗りがおわったら金箔押しです。
完璧とはいかないまでも、できるだけ完全に修理するという心構えで作業しております。
6月末には、修理の終わった「段盛」たちを納めに徳島へまいります。
お客さまの喜んでくださるお姿を見れるといいなぁと思いながら修理に精を出しております。