掛軸軸先、修理の相談(静岡県)

先日、掛け軸の軸先が折れてしまったとのお問い合わせをいただきました。
掛け軸の軸先は、本紙を巻くときの軸になる部分ですので、大変重要なパーツといっても過言ではありません。

表具屋さんと相談させていただきました。
軸先のみを交換することも可能なんだそうです。でもそれであると従来あった軸先部分を切り離して新しい軸先を取り付けることになるので、本紙の下側の余白の部分が短くなってしまうそうです。
平たく言えば、下を切り、新しい軸を巻き直すので丈が短くなる。

そうなると掛軸独特の余白の美というものが寸足らずになり窮屈になることで失われてしまうそうです。

軸先が折れてしまったときは、表装全体の取替時期という啓示であると思ってもらった方が、美しいままで後世に残していけるとのことでした。

「余白の美」なかなか難しい感覚ですが、日本らしくて素晴らしい感覚なのだなぁと思ってしまいました。